内科外科全般のスキルが身に付く

小児科での仕事の特徴を一言で表すと、扱う疾患の幅広さであろう。小児科では、赤ちゃんから思春期くらいまでの子供の、内科や外科など多種多様な疾患を扱う。
さらに自分で具合が悪いことを言葉で表現できない赤ちゃんや子供の、ちょっとした変化に気付く観察力が必要だ。
患者の親や家族とコミュニケーションをとり、精神的なケアをしていく必要もある。時には、子供と遊ぶのも大事な仕事の一つだろう。
大変ではあるが、実は小児科の仕事にはメリットも多い。

小児科で働くメリットは三つある。
まず第一に、内科外科全般の知識を幅広く学ぶことができる点だ。
小児科では疾患別ではなく年齢で分けるため、さまざまな病状に対応していかなければはならない。
第二に、小児看護という高い専門的なスキルを身に付けられる点である。
医療器具一つとってみても、小児用のものは成人のものより小さいことが多いため、手先の器用さが要求され扱うのに難度が高い。その結果、医療処置のスキルが上がるというメリットがある。
第三に、「小児救急看護認定看護師」や「新生児集中ケア認定看護師」、「助産師」などを目指し、スキルアップしていくことができる点が挙げられる。

しかし何より子供の笑顔が見られることにやりがいを感じる人は多いだろう。
子供が好きで、内科外科関係なく幅広い知識を得たい人、専門的なスキルを身に付け、さらにキャリアアップしていきたいと考えている人は、小児科で働いてみると良いだろう。

もちろん大変なことも多いので、メリットだけでなくデメリットにもしっかりと目を向け、自身に向いているかをしっかりと見極める必要がある。

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